名スポットは迂回した先に。

【ぶらり書店巡り#7】恵文社 一乗寺店(京都府京都市 / 叡山電鉄 一乗寺駅)

タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。

しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。

#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。

 

恵文社一乗寺店

京都市左京区に位置する一乗寺。静かな住宅街の中に、歴史的な寺院やおしゃれなカフェが点在し、ローカルな雰囲気を楽しみながら観光できるスポットとして人気のエリアです。

そんな一乗寺に、日本全国から本好きが訪れる名書店「恵文社一乗寺店」はあります。

本にまつわるあれこれの店、というキャッチコピーの通り、本だけでなく雑貨やアートも豊富。おみやげ探しを目的に訪れるのにもぴったりな、みんなに開かれたお店です。

外観

恵文社一乗寺店 外観 photo by いぶ

叡山電鉄(通称「えいでん」)に乗って一乗寺駅へ。地元の方々が行き交う一本道を歩くこと3分、レンガ貼りの外観が目に飛び込んできます。

入り口イラスト

本屋入り口に描かれた手描きのイラスト photo by いぶ

本屋店内

落ち着いた雰囲気の店内 photo by いぶ

広々とした店内は、壁一面の本棚と、アンティークの家具や雑貨に囲まれた落ち着いた空間。つながりのあるテーマに沿って並べられた本たちに自然と視線を誘導され、まるで本の森に迷い込んだよう。目移りしたり吸い寄せられたり、さまざまな本との出会いを楽しむことができます。

本屋を挟んで両隣にはそれぞれ「ギャラリーアンフェール」「生活館」と名付けられた、雑貨やアートを中心に展開するスペースが隣接しています。

間取り図

店舗全体の間取り図 下部中央が本屋 photo by いぶ

ギャラリーアンフェール(間取り図左側)には、ポストカードなどの文房具や雑貨、アパレルの販売スペースと、ギャラリースペースが。

生活館(間取り図右側)には、衣食住にまつわる本と、キッチン雑貨や器、ファブリックなど生活を豊かにするアイテムがセレクトされています。また、お店の奥には1日単位でレンタル可能なイベントスペース「コテージ」や中庭もあります(間取り図上部)。

ポストカードや手紙セット

誰かに贈りたくなる珍しいデザインのポストカードやお手紙セット photo by いぶ

筆者が訪れた11月下旬、ギャラリーアンフェールにはいろとりどりのクリスマスグッズが集まっていました。季節ごとに品揃えが入れ替わってゆくのも、訪れる楽しみのひとつですね。

フェーブ

フランスの「フェーブ」と呼ばれる小さなガラスのフィギュアもこの時期ならでは photo by いぶ

クリスマスグッズ

思い思いに雑貨を手に取りながら選ぶお客さん photo by いぶ

今回旅行で訪れた筆者は、自分用と友人へのおみやげに、本と文房具を購入しました。

購入品

恵文社オリジナルのスタンプノートと友人へのおみやげ photo by いぶ

無料でラッピングしてもらえるサービスもあり、おみやげや贈り物にもぴったりです。

自分用に購入したスタンプノートには、早速お店の来店スタンプを押してみました。ご当地スタンプ好きにはたまりませんね。

スタンプ

来店スタンプ photo by いぶ

購入した本には、スタッフの方が慣れた手つきでブックカバーをかけてくれます。素朴な線画が心くすぐるデザインです。

ブックカバー

気分が上がるブックカバー photo by いぶ

さいごに、一乗寺に来たら合わせて訪れたいスポットをひとつ紹介します。

恵文社一乗寺店を出て東へ20分ほど歩いたところにある、「圓光寺」という禅寺です。美しい苔庭と紅葉の名所として知られ、特に秋には庭園が鮮やかな赤に染まり、枯山水や竹林とともに絵画のような景色を楽しむことができます。

春夏秋冬、それぞれの自然の魅力を味わえる名所です。道中には、美味しいパン屋さんやカフェも点在。ぜひゆっくりお散歩しながら、一乗寺を巡ってみてはいかがでしょうか。

圓光寺

秋の圓光寺 紅葉の見頃は11月下旬〜12月上旬ごろ photo by いぶ

施設詳細

店舗名 恵文社一乗寺店
住所 京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
アクセス 叡山電鉄一乗寺駅から徒歩3分
営業時間 11:00-19:00 ※年末年始を除く
定休日:元日
駐車場 専用駐車場あり
備考 公式HP

 

案内人

いぶ

福岡出身、都内在住。本屋と本が好きなふつうの会社員。小説やエッセイ、暮らしにまつわる本をよく読みます。

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