名スポットは迂回した先に。

【ぶらり書店巡り#13】Frobergue(東京都台東区 / 都営浅草線 蔵前駅)

タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。

しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。

#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。

 

Frobergue

数年前にリノベーションされ、人気のカフェや雑貨店が入居するウグイスビルの1階にある「Frobergue(フローベルグ)」。

通りがかる人々が思わず足を止めるこのお店は、国内外の古い絵本を中心に取り扱う古本屋さんです。

店舗入り口

まるでヨーロッパの本屋さんのような外観 photo by いぶ

店内はアンティークの棚やラックで構成されていて、どこかロマンチックで落ち着く雰囲気。
深いモスグリーンの壁も素敵です。

店内

天井の装飾とモスグリーンの壁が印象的な店内 photo by いぶ

取り扱う絵本はヨーロッパの古いものが中心ですが、一般の方から買い取った本も並びます。
懐かしい日本の絵本も豊富で、昭和初期の貴重な本から、「こどものとも」といった平成の絵本まで置かれています。
昭和10年発行の函入りの本を手に取ってみると、当時の言葉遣いや丁寧な装丁にロマンを感じました。

本

古い絵本 photo by いぶ

こどものとも

国内外の古い絵本が詰まった木箱 photo by いぶ

レジカウンターの奥には、暮らしや文化、人文書、専門書などがぎっしり。
日に焼けた古書も新品同様の本も入り混じり、興味の赴くまま手に取れるのが魅力です。

生活文化

新しいもの古いもの、和書洋書も同ジャンルでひとまとめになっている photo by いぶ

お店の入口と店内には、100〜300円均一のコーナーがいくつもありました。
絵本の隣にマニアックな雑誌があったり、難しそうな文庫のそばに漫画が並んでいたり。
気軽に試せる価格でいろんな作品が楽しめるのが嬉しいですね。

均一本

古いトタンボックスに入れられた均一本 photo by いぶ

均一本2

絵本も雑誌もひとまとめになっていて見ていてたのしい photo by いぶ

この日は絵本作家さんの展示会が開かれていたこともあり、女性のふたり組やカップルのお客さんが多く訪れていました。
お店のホームページやSNSでは、新しく入荷した本や展示会の情報がこまめに更新されています。特に本についての丁寧な紹介は必読。ぜひ気になった方はチェックしてみてください。


施設詳細

店舗名 Frobergue
住所 東京都台東区蔵前4-14-11 ウグイスビル101
アクセス 都営浅草線 蔵前駅から徒歩2分
営業時間 12:00〜18:00 定休日:水曜日 ※火曜日不定休
備考 ▶︎HP ▶︎Instagram

 

案内人

いぶ

福岡出身、都内在住。本屋と本が好きなふつうの会社員。小説やエッセイ、暮らしにまつわる本をよく読みます。

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