名スポットは迂回した先に。

【ぶらり書店巡り#12】透明書店(東京都台東区 / 都営大江戸線 蔵前駅)

タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。

しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。

#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。

 

透明書店

古くからものづくりの街として栄えてきた蔵前。近年は“東京のブルックリン”とも称され、カフェやクラフトショップが点在し、クリエイターや若者に人気のエリアとなっています。

そんな蔵前に、スモールビジネスのリアルを発信しながら、挑戦したい人に実践の場を提供するテック系本屋「透明書店」はオープンしました。

そう聞くと、「起業やビジネスには詳しくないから・・・」と入るのをためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかご安心を。透明書店は誰でも気軽に立ち寄り、興味をひかれる本に出会える本屋さんです。

普段、ビジネス書よりもエッセイや小説を好む筆者の目線で、透明書店の魅力をご紹介します。

入口

店舗入口 photo by いぶ

店名の通り、透明感あふれる店構え。扉を開けると、AI副店長「くらげ」が迎えてくれます。

くらげ

AI副店長「くらげ」がお出迎え photo by いぶ

気になるジャンルやキーワードを入力すると、お店のラインナップからおすすめのタイトルを教えてくれます。何気なく入店しても、くらげ副店長と話しているうちに、気になる本が見つかるはずです。

店内には、ビジネスの種になりそうなビジネス書や各業種にまつわる本がずらりと並んでいます。

本棚

ジャンル分けがしっかりされた本棚 photo by いぶ

業種

あらゆる業種にまつわる本が手に取れる photo by いぶ

ビジネス書と専門的な業種とが隣り合って並んでいて、思いがけない新鮮な発見がありそう。内容も読みやすい本が多く、気になる業界に片足をつっこむ気持ちで、気軽に読める本を探すのにもってこいです。

また、ひとりや少人数で運営する出版社の本をピックアップした“素敵な小さい出版社” のコーナーや、リトルプレスのコーナーも。自分の好みにぴったりな出版社や著者が見つかると嬉しくなりますね。

小さな出版社

素敵な小さい出版社のコーナー photo by いぶ

リトルプレス

リトルプレスも気軽に手に取れる photo by いぶ

店内奥には、 “シェア棚コーナー”というユニークなスペースが。

奥へ

店内奥へ photo by いぶ

シェア棚

シェア棚コーナー photo by いぶ

ここは、独立を目指す方々が棚の1区画を月額料金で借り、自ら選書した書籍や自主制作の本などを販売できるという、スモールビジネスの実践を応援する透明書店ならではの本棚です。

棚主(各棚の管理者)の人柄や個性が滲み出るラインナップは、眺めているだけでワクワクします。

シェア棚詳細

棚主の個性が光るラインナップ photo by いぶ

透明書店は、お客さんとして楽しむだけでなく、自分で棚主となりスモールビジネスを始めることもできる、可能性に満ちた本屋さんです。

店舗外観

この日も多くのお客さんが入れ替わり立ち替わり訪れていた photo by いぶ

そしてここは散歩が楽しい街、蔵前。

お店を出て徒歩約5分のところには、その名を冠する映画にもなった「ドーナツもり」の蔵前店も。厳選された食材をつかって作った、ふんわりもっちり、幸せを形にしたようなドーナツは唯一無二の味わいでオススメです。

ドーナツもり

ドーナツもり店舗入口 ※テイクアウトのみ photo by いぶ

透明書店を起点に、蔵前のお気に入りスポットを探して、ぶらぶらと巡り歩く休日はいかがでしょうか。

施設詳細

店舗名 透明書店
住所 東京都台東区寿3丁目13-14 1F
アクセス 都営大江戸線 蔵前駅から徒歩2分
営業時間 12:00〜19:00

定休日:火・水曜日

備考 ▶︎HP ▶︎Instagram

 

案内人

いぶ

福岡出身、都内在住。本屋と本が好きなふつうの会社員。小説やエッセイ、暮らしにまつわる本をよく読みます。

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ぶらり書店巡り

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