


【ぶらり書店巡り#12】透明書店(東京都台東区 / 都営大江戸線 蔵前駅)

【忘れられないふるさとの味#9】深川宿の深川めし(東京都江東区 / 清澄白河駅)

タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。
しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。
「#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。
店舗入り口 photo by いぶ
お店の前を歩いていると目に飛びこんでくる、大きな赤いポストが印象的なお店、「SOZO BOX」。
表紙を向けて並べられた本と、いろとりどりのラッピングペーパーが何やら楽しげな雰囲気をかもし出していて、「本屋さん?いや、雑貨屋さん?」と吸い寄せられていくお客さんもちらほら。
ここは、本を選び(=想像)、ラッピングし(=創造)、発送する(=送贈)までの体験を手軽に楽しめる、日本郵政株式会社が手掛けた「“贈る”を楽しもう」がコンセプトのお店です。
SOZO BOOKS photo by いぶ
入り口を入って右側、“想像”エリアには「SOZO BOOKS」として、想いを届ける贈り物として選書された約150冊の本が揃います。
全て表紙を向けて並べられた本 photo by いぶ
一冊一冊の帯に「頑張っているあなたへ」「元気になってほしいあなたへ」といった贈るテーマに合わせたコメントや内容が書かれていて、贈りたい相手のことを想像しながらじっくりと本を選ぶことができます。全ての本にこんなコメントが付いている本屋さんなんて、なかなか無いですよね。
自分のペースでじっくり選べる環境 photo by いぶ
本の種類は、児童書から文学書、エッセイ、自己啓発まであらゆる年代に向けたジャンルが揃っています。
また、モデルや小説家など各界で活躍する方々が選んだ「あの人の選書」コーナーや、中身のわからない本など、工夫されたテーマも見どころです。
あの人の選書コーナー photo by いぶ
開けるまで中身がわからない本 photo by いぶ
贈りたい本が決まったら、“創造”エリアにあるラッピングBARへ。
利用料は税込500円(2025年1月現在)。100種類以上のクラフトグッズを自由に組み合わせて、時間を気にせずラッピングをすることができるスペースです。
SOZO BOOKSの反対側にあるラッピングBAR photo by いぶ
リボンやマスキングテープ photo by いぶ
いろとりどりの包装紙(一部有料) photo by いぶ
さまざまな包装紙、リボン、スタンプが並んでいるのを眺めるだけでもワクワクしますね。
一緒に住む家族や恋人にこっそりプレゼントしたいけど、バレてしまいそうで・・・なんて方にもオススメ。
購入した本へのラッピングはもちろん、持ち込み品のみでのラッピングBARの利用もOK。また、お手紙のみを送るサービスも用意しているとのことなので、さまざまなシーンで活用できそうですね。
ラッピングが終わったら、店舗の真ん中にある“送贈”エリアへ。お店のシンボルにもなっている、大きな赤いポストに投函しましょう。
本当に投函できる大きなポスト photo by いぶ
ゆうパック、レターパックから最適な方法を選び、その場で発送完了です。発送方法に迷ったら、スタッフに相談しやすいのもこのお店ならでは。もちろん、手渡しする場合は発送せずに持ち帰りも可能です。
ラッピングに迷った時もスタッフが相談に乗ってくれるので安心 photo by いぶ
本を贈る、という行為を、ハードルに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、贈った本をきっかけに、普段は言えない伝えたいことが伝わったり、思いがけない会話が生まれたりすることがあります。何より、丁寧に手作りでラッピングされた本をプレゼントされたら、きっともらった方はあたたかく嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
SOZO BOXはJR秋葉原駅から徒歩5分以内とアクセスもよく、年中無休、手ぶらで訪れ、身軽に帰れるのも魅力の一つ。ぜひ気になった方はショッピングのついでや仕事帰りに立ち寄って、誰かに贈る本を“ソウゾウ”してみてはいかがでしょうか。
施設詳細
店舗名 | SOZO BOX |
---|---|
住所 | 東京都千代田区神田練塀町15-1 |
アクセス | JR「秋葉原駅」電気街改札口から徒歩4分 |
営業時間 | 11:00〜20:00
定休日:なし |
備考 | HP▶︎ Instagram▶︎ |
福岡出身、都内在住。本屋と本が好きなふつうの会社員。小説やエッセイ、暮らしにまつわる本をよく読みます。
▼前回の「#ぶらり書店巡り」