タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。

しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。

「#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。

FOLK old book store

美しいレトロ建築が多く点在する、大阪・北浜エリア。

そんな北浜エリアからちょっとだけ外れた、川沿いの下町風情漂う場所にあるのが『FOLK old book store』です。

FOLK old book store 店舗外観 photo by いぶ

外観はぱっと見、カレー屋さんそのもの。しかし入口をよく覗いてみると、「地下1F：本屋」と書かれたサインが。

実はここ、1階が平日はカレー屋、土日は喫茶スペースとなる、地下にある本屋さんなのです。

地下の本屋への案内 photo by いぶ

わくわくしながら地下へ降りると、まず目に飛び込んで来たのは・・・木彫りの熊！

店内の至る所に、愛嬌たっぷりの木彫りの熊たちが紛れ込んでいます。

熊やアイヌ人形がお出迎え photo by いぶ

本の隙間に、子だくさんの母熊？ photo by いぶ

至る所に佇む熊 photo by いぶ

一頭一頭表情が違う熊たちにほっこり。

しかも、これらは購入可能。お気に入りの子が見かったら、おうちに連れて帰ることもできますよ。

奥には一坪ほどの展示スペースもあり、アートやイラストの展示が定期的に行われています。

訪れるたびに新しい発見がありそうですね。

この日も展示スペースではユニークな展示が行われていた photo by いぶ

本のセレクトも個性的で、エッセイや料理本、漫画といった気軽なものから、哲学、政治、LGBTQに関する本まで幅広く揃っています。

ゆったりめの通路 photo by いぶ

店内の通路はゆったりとしていて、本を眺めながら一周できるレイアウト。

ジャンル分けのプレートがないので、流れに身を任せて歩いてみると、普段なら手に取らないような本との出会いがあるかもしれません。

古本も取り扱っている photo by いぶ

『FOLK old book store』を出るとすぐ左には、絵本をメインに販売する『こどもの本屋ぽてと』があります。

こどもの本屋ぽてと 店舗入口 photo by いぶ

絵本のほかにも雑貨やアート展示もあり、子供から大人まで楽しめるラインナップ。

お子さんがいる方はお子さんと一緒に、そうでない方も子供の頃に戻って、木を基調としたあたたかい空間で、ゆっくり絵本を選んでみるのも素敵ですね。

筆者はサイクリングの途中、ちょっと寄り道のつもりでこの2つの本屋さんを訪れました。

しかし、あまりの居心地の良さと興味惹かれる本の多さに時間を忘れ、お店を出る頃にはあたりはもうすっかり暗くなっていました。

みなさんもぜひ、ここで本とともにカレーや喫茶を楽しみながら、心もお腹も満たされるひとときを味わってみてください。

施設詳細

案内人

いぶ

福岡出身、都内在住。本屋と本が好きなふつうの会社員。小説やエッセイ、暮らしにまつわる本をよく読みます。

いぶの記事一覧▶︎

ぶらり書店巡り

▼前回の「#ぶらり書店巡り」

迂回地図

2024.12.05

【ぶらり書店巡り#4】タバネルブックス（東京都大田区 / 石川台駅）

https://mp-mappin.com/bookstore-4

タブレットの台頭により、ペーパーレスの動きが盛んになってきた。しかし、「本を手に取り読書する」という、利便性だけでは測れない魅力も確かに存在する。「#ぶらり書店巡り」ではおすすめの本屋さんと、紙の本を探す楽しさを紹介する。 タバネルブックス  あんずの木の下には本が入った箱が置かれている。photo by 日本の本屋紙を束ねるようにして、本をセレクトするーー。「タバネルブックス」は、東京都大田区、石川台駅徒歩5分ほどのところにある。元々住居であった建物の一階を改装した書店で、店舗は住宅街の中にひっそり...

#ぶらり書店巡り 一覧▶︎