「バンライフ」や「車中泊」といった移動生活は、いつの時代もロマンのあるものだ。しかし、そのロマンのある生活を送るための安全で車中泊できる場所を見つけるのは案外難しい。
今回紹介する「車中泊MAP」は、実際に軽トラハウスで3年を暮らしている当サイト管理人のたいき〜による「実際に利用してみて良かった車中泊スポット」。景色、治安、混み具合、周辺の環境など、実体験を通しておすすめできるスポットをまとめた。本マップによって、不安のない、その場所でしか味わえないロマンある生活を後押ししたい。
北海道上川郡東神楽町にあるひじりの西公園は、遊具、散歩道、水路、東屋、かわいい植物、ベンチとテーブルなどの揃った広大な公園であり、この一角にある広い駐車場は虫の声しか聞こえない静かな穴場だ。
トイレは夜間閉鎖されるため、徒歩1分のローソンで小物を買いながらトイレを借りるのがおすすめだ。
北海道札幌市西区にある発寒川緑地の駐車場。閑静な住宅地にあり、朝は犬の散歩をする人とゲートボールを楽しむご老人、休日には川辺で遊ぶ家族連れと、地域住民に愛されているスポットでもある。
夜中〜朝にかけては利用者がほとんどおらず、まさに一泊させてもらうにぴったりの穴場だ。
最近はゴミの不法投棄などによりキツネなどが出没することもあり、注意が必要だ(筆者はキツネにカギをひったくられた)。
北海道小樽市、海沿いにある広い埠頭公園。公園内は磯の香りのする広大な散歩道がある穴場スポットだ。
徒歩3分で有名な小樽運河があり、夜少し早めに到着して、コンビニでお酒を調達して運河沿いをゆっくり飲み歩く夜が格別。
北海道函館市にある志海苔ふれあい広場。
広大な広場、草原、向こうに見える津軽海峡という自然がギュっとつまった、まさに秘境だ。
近隣住民にとっての憩いの場でもあるため、もちろんだがマナーを守り、散歩中の方と会った時には元気よく挨拶をするようにしよう。筆者が利用していた際には少し不審がられていたらしく、挨拶をしてはじめて「不審な人じゃないとわかってよかった」と言われた。
青森県青森市、津軽海峡に面した合浦公園。市街地の公園としては全国でも珍しい海浜公園であり。平成元年には「日本の都市公園100選」にも選ばれている。
松と石碑の多い公園であり遊具広場、テニスコート、ジョギングコース、東屋、茶室などもある広大な公園だ。
夜寝る前と、朝起きてからの津軽海峡沿い、そして広大な公園の散歩がとても気持ちよい。
春には桜が咲き、春まつりの会場として、初夏は藤棚が美しく、夏には海水浴場になる、避暑を兼ねて春〜夏に訪れるのが楽しいスポットだ。
青森県青森市浅虫にある、道の駅 浅虫 / ゆ〜さ浅虫。珍しい5階建ての道の駅であり、5階の展望浴場からは上記の津軽海峡を一望できる景色を望むことができる。
すぐ近くの浅虫駅前には足湯があったり、周りは温泉街になっており散歩するだけでも楽しい場所。このスポットで車中泊する際には、少し早く起きて朝の時間を温泉と散歩で楽しむのがおすすめだ。
山形県酒田市にある酒田北港緑地自由広場。どこまでも広がる芝生広場と、どこまでも広がる日本海の水平線というスケールの大きさが特徴的だ。
機能としては、トイレと自動販売機、そして東屋という最小限だが欲しいもの全てがある。
長野県下諏訪町、諏訪湖を眺めることのできる広場の駐車場だ。静かで、目の前に諏訪湖があり、なんとも風情あふれるスポット。夏でも比較的涼しく、避暑地としても優秀だ。
この辺りは車中泊禁止スポットも多く、近年特に増え続けている。看板にて禁止されていないかを逐一チェックして、気持ちよく利用しよう。
清水羽衣公園は、静岡県静岡市にある文化的なスポットだ。
ここから徒歩1分の場所に神の道という絶好の散策スポットがあったり、約5kmにわたり松林が続く、日本初の名勝地である三保の松原もある。
車中泊前後に土地の歴史と文化を味わう旅の一泊にぴったりのスポットだ。
静岡県浜松市にある佐鳴湖公園。野生生物がいたり、漕艇場があったりと、自然もアクティビティもある場所だ。
休日にはイベントが催されることもあるため、混み合わないよう注意したい。
私にとって良い車中泊スポットは、自然の中に散歩道があること、星空が見えること、季節感を味わえること、温泉が近くにあることなどがある。
安上がりになるだけでなく、車中泊そのものが旅の楽しさでにもなり得る。
車中泊行為は禁止された場所もあり、今回紹介した中でも、現在は禁止になっているスポットもあるかもしれないためご注意を。周囲に迷惑にならない範囲で、モラルを守り、楽しい移動生活を!
第一弾(東日本10選 vol.1)・第二弾(西日本10選)はこちら↓
軽トラハウスに住み、旅暮らし(旅のような暮らし/暮らしのような旅)を送る。季節の移り変わりや、デザインの仕事、趣味に合わせて移動しつつ、全国各地のスポットを発掘する。自身がモバイルハウスに住むことから、車中泊MAPの作成に力を入れている。
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