名スポットは迂回した先に。

【古民家カフェ#13】京終駅舎カフェ ハテノミドリ(奈良県奈良市/ 京終駅)【モダンカフェ】

おしゃれなカフェの汎用性は高く、ひと休みに最適な場所。そんなお店は巷に溢れているが、そんな中でも人におすすめしたくなるような「洒落っ気」や、「」のあるカフェを紹介する企画「お洒落カフェ」。

旅の一休みや、優雅な休日の昼下がり、心地よい体験ができること間違いなし。

京終駅舎カフェ ハテノミドリ

奈良観光の中心である奈良駅からひと駅。京終(きょうばて)駅は、旅への出入り口でもあるし、旅の途中の休息地でもある。1898年(明治31年)築の駅舎は120年後の2018年に復元工事が行われ、一見すると新しい印象ではあるが木材の変色は始まっていて、今から120年後にはさらに味のある色になるのだろう。

明治時代の建物を復元工事した駅舎 Photo by よだ なお

駅に近づくとポロロンと音が聞こえてきた。歌声の主は改札前の駅ピアノ。ここではふらりときた人は誰でもピアニストで、予告のないコンサートが始まる。

駅ピアノが置かれた駅舎の内部 Photo by よだ なお

駅舎の一角にあるのが「京終駅舎カフェ ハテノミドリ」。次の電車が来る時までのコーヒータイムとしよう。あせらなくても大丈夫。この駅に来る電車は1時間に1~2本しかないのだから。旅の合間のゆったりのんびりの待ち時間だ。

駅舎の中にあるカフェの入り口 Photo by よだ なお

白壁と木材に囲まれたナチュラルで開放的な店内。どこに座っても居心地の良さは折り紙つきだけど…、

ナチュラルで開放感のある店内 Photo by よだ なお

やっぱりここが特等席。京終駅のホームに面したこの席は、電車の行き来がリアルタイムで楽しめる。この窓から見る景色は、ハイビジョンなんて目じゃないほどの大迫力だ。

カフェから見える京終駅のホーム Photo by よだ なお

本日のコーヒーはコスタリカの中煎り。ほどよい苦味でコクはしっかり。ホットでは珍しいガラスのカップは、コーヒーの色がよく見えてそれもいい。そういえば、普段はそれほど色を気にしていなかったかもしれない。そんな自分を反省して、改めて五感を集中させて一口含んだ。コーヒーの色、香り、味、舌触り…最後のコクンと飲み込む音までじっくり楽しみながら。

ガラスのカップに入ったコーヒー Photo by よだ なお

そろそろ時間だ。会計は先に済ませてあるから乗車までは30秒。手早く身支度を済ませたら、旅の再開だ。

カフェの席から見たエメラ万葉まほろば線の電車 Photo by よだ なお

 

店舗情報

店舗名 京終駅舎カフェ ハテノミドリ
住所 奈良県奈良市南京終町211
アクセス JR京終駅直結
営業時間 平日11:30〜16:00(※) / 土日祝11:00〜16:00
(※)平日14:00〜14:30はカフェ準備で一旦close
ラストオーダー15:45
水曜定休
駐車場 なし(近くにコインパーキングあり)
備考 公式HP
公式Instagram

案内人

よだ なお

郷土料理(ふるさとごはん)コーディネーター」として、いつものごはんやおやつに日本各地の郷土料理を作って暮らしています。旅という名の、郷土料理&ご当地グルメ調査に出かけるのがライフワーク。調査と試作を経た郷土料理のレシピを、エッセイとともにInstagramで発信中です。本を出すのが夢。

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