名スポットは迂回した先に。

【おはよう純喫茶#17】モック(愛知県名古屋市/ 名古屋駅)

レトロな空間、ノスタルジックな喫茶体験ができる純喫茶を紹介する「おはよう純喫茶」。

タバコが吸えるお店や、モーニングセットの情報なども掲載。

本記事を読みながら趣のある朝を想像し、近くを通る際にはそんな趣のある朝を再現してみてはいかが?

 

モック

人通りの賑やかな名古屋駅前は店も多いが、あえて通り過ぎる。朝の光がビルとビルの間だけ眩しく差し込む中、歩くこと7分。静かな脇道を入るとすぐ、「モック」が出迎えてくれる。レトロなのにどこか近未来の雰囲気がするのは、窓やエントランスの楕円形が宇宙船っぽいからだろうか。

楕円形の窓やエントランスに見える遊び心 photo by よだ なお

80年代洋楽ポップスが流れる店内は、曲調とは逆にクラシカルで落ち着いた雰囲気。茶色く染めた長い髪をポニーテールに縛ったママさんが笑顔で迎えてくれる。綺麗な人なのに、とてもフレンドリーで初めて会った気がしない。

外観とはギャップのある店内 photo by よだ なお

赤みがかった茶色いソファー席に、黄色いレンガ模様の壁。全然違った色味はアンバランスだが、落ち着いたトーンで違和感はなく、むしろ唯一無二の味がある。

店の守り神のような鳥のオブジェ photo by よだ なお

店内を見回せば中央のユニークな鳥のオブジェがひときわ目をひく。独特な存在感を放っているのに違和感を感じないのは、背後のメニュー表と同じ木製だからだろうか。

純喫茶では珍しい青いグラス photo by よだ なお

青いウォーターグラスは落ち着いた店の雰囲気には意外な存在だけど、BGMの80年代洋楽ポップスの陽気さとは完全にシンクロしている。そこがまたユニークだ。”落ち着いた”雰囲気の中にところどころ見え隠れする”ユニーク”なアイテム。探すのがだんだん楽しくなってきた。

やや遅れて届いたコーヒーを一口飲むと、落ち着いた穏やかな苦味の中に軽やかな酸味が喉をすり抜けた。「困ったな」ーーこの一杯はあまりに飲みやすくて居心地の良さに拍車がかかる。この味に酔いしれながら、この店のユニークポイントをいつまでも探したくなってしまうじゃないか。

施設詳細

喫茶名 モック
住所 愛知県名古屋市中村区太閤4丁目1-4
アクセス 名古屋駅下車 徒歩約7分
営業時間 7:30~15:00
日曜定休(祝日は営業)
駐車場 なし
備考 モーニングは11:00まで

 

案内人

よだ なお

郷土料理(ふるさとごはん)コーディネーター」として、いつものごはんやおやつに日本各地の郷土料理を作って暮らしています。旅という名の、郷土料理&ご当地グルメ調査に出かけるのがライフワーク。調査と試作を経た郷土料理のレシピを、エッセイとともにInstagramで発信中です。本を出すのが夢。

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