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【名建築の旅#4】ラムネ温泉(大分県竹田市 / 藤森照信)

ラムネ温泉

大分県竹田市に、山の中にお伽話に出てくるような世界観のラムネ温泉はある。

1934年に、文豪・大佛次郎が世界屈指の炭酸泉「長湯温泉」を「これぞ、ラムネの湯だぜ」と世界に紹介し、2005年に建築家の藤森照信氏の設計によって、世界に誇る温泉「ラムネ温泉館」は開館した。

外観 photo by たいき〜

外観には焼き杉と漆喰が持ちられ、屋根には手で凹凸をつけた銅板が張られた茅葺き屋根というしつらえであり、黒と白のストライプ柄が印象的。

大浴場と家族風呂があり、それぞれ42℃の内湯と、銀色のしゅわしゅわとした泡が体を包む32℃の外湯(露天)、簡易的なシャワーがある。大浴場にはサウナルームも用意されている。

大浴場は洞窟のような空間であり、茶室の「にじり口」のような入り口を通り、唯一無二の空間体験ができる。

photo by たいき〜

 

建築情報

建築名 ラムネ温泉
設計者 藤森照信
竣工年 2005年
住所 大分県竹田市直入町長湯7676-2
利用時間 10:00〜22:00
定休日:第1水曜日(※1月と5月は第2水曜日)
HP ラムネ温泉

 

設計者

藤森照信

1946年長野県生まれの建築史家、建築家。日本近代建築史研究の第一人者であり、90年代に入って自ら建築設計を手がけるようになった。木、土、石などの自然素材と質感、触感を重視した建築作品は、「初めて見るのに懐かしい」という感覚を呼び起こさせる。

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