「サウナでととのう」
サウナの楽しみ方は様々だが、今回はサウナーでありサウナ専門設計事務所SAUNaiDEAに所属し、サウナ設計もする私、たいき〜の実体験をもとに選んだ「旅の疲れをとるサウナ」を紹介。
混雑しないことや、他人に気を遣わないこと、夜遅くまで営業していたり、そこでしかできないの癒しを得られることなど、「旅の疲れをとる」という目線で、旅のお供にぴったりなスポット厳選した。
1.北こぶし知床 ホテル&リゾート(Googleマップでみる)
北海道は知床にある北こぶし知床 ホテル&リゾートは、リゾートホテルの大浴場にあるサウナで、サウナシュラン2021, 2022にも選ばれている人気スポットだ。
サウナシュランとは:TTNEのサウナ啓もう活動に賛同する様々な業界の「プロサウナー」が審査委員となり11施設をノミネート。全国9,600施設以上ともいわれるサウナ施設の中から、水風呂・外気浴スペース・ホスピタリティ・男女の有無・料金設定・清潔性・エンタテイメント性・革新性などの観点で評価。(SAUNACHELIN HPより引用)
特筆すべきは、オホーツク海の流氷を見渡せるサウナ室。流氷をイメージした『KAKUUNA(カクウナ)』と木の洞窟をイメージした『UNEUNA(ウネウナ)』の2種類からなうサウナ室は唯一無二の体験ができる。UNEUNA(ウネウナ)の木材の“うねり”は3D加工によって実現しており、これまた貴重な体験ができる。 道東は広大なため、旅行の移動時間が長くなる。本サウナで移動の疲れをとることで快適な旅になること間違いなし。外気浴スペースからもオホーツク海が一望でき、心地良いところがお気に入りだが、想像以上に寒いため、気持ち良いからと長居しすぎに注意だ。
2.銀座サウナ(Googleマップでみる)
北海道旭川市、繁華街の外れにある銀座サウナは、旭川のサウナ好き有志「アサヒサウナ」が銀座商店街にオープンしたフィンランド式サウナであり、サウナに特化した心地のよいコンパクト空間をもつ。
セルフ・ ロウリュでしっかり熱した後に、酒樽水風呂に飛び込むというアクティブなサウナが体験できる。
ロウリュ:フィンランドに伝わるサウナ風呂の入浴法の一つ。熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させることにより、体感温度を上げて発汗作用を促進する効果がある。
テキスト
筆者も以前男女3人で2時間の貸切利用をしたが、3人で割ると値段もリーズナブルであり、格別なサウナを仲間内だけで堪能できる至高な時間を過ごすことができた。ロウリュの水にアロマを入れてくれたり、良い頃合いに熱波師の店員さんがアウフグースをしてくれるサービスもあり、至れり尽くせりの体験だった。
アウフグース:ロウリュの後に、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐこと。ドイツ発祥であり「アウフグース」はドイツ語。日本では「熱波」とも呼ぶ。
にはバーも付いており、ととのった後にお酒を楽しむこともできる。また、繁華街までも歩いてすぐの距離なため、ととのい後の飲み歩きという最高の体験もできるのだ。
冬の雪を冷凍保存し、夏に水風呂にその雪を入れてキンキンの水風呂にする
イベントなどもあり、その他のイベントも要チェックだ。
3.苫小牧温泉 ほのか(Googleマップでみる)
北海道苫小牧市にある苫小牧温泉 ほのかには、14人収容できる90℃の高温サウナと、8人収容できる50℃のスチーム塩サウナの2つのサウナがある。サウナ室だけでなく、露天風呂・外気浴スペースにも大きなテレビがあり、同じ番組も楽しみ続けることができる。
オートロウリュ機能もあり、ガッツリ熱いのが好きな人にもぴったり。
本州から車で北海道を訪れるときに苫小牧港からフェリーで上陸した後の船旅の疲れをとるのに最適で、懇意にしている。少し特殊かもしれないが、車で北海道にゆく旅の疲れをとるのに最適だ。
4.道の駅 上品の郷 ふたごの湯(Googleマップでみる)
道の駅 上品の郷 ふたごの湯は、宮城県石巻市にある道の駅 上品の郷に付随した温泉施設。
特筆すべきは、高張性含鉄泉の源泉掛け流しの水風呂であることだ。 源泉色は黄金色であり、塩分と鉄分が非常に多い泉質の為舐めるとしょっぱい。 水温は16度ほどであり、冷たいのが苦手な人でも利用しやすい。
5.ソロサウナtune(Googleマップでみる)
東京都新宿区、神楽坂駅徒歩3分の立地にあるソロサウナtuneは、貸切個室サウナ。他人の目を気にせず使用でき、その落ち着ける空間は都内の旅の疲れをとるのに最適だ。ダークな質感で統一された空間はゆったりするのに最適で、セルフ・ロウリュができるほか、Bluetoothで好きな曲をBGMにもできる
サウナシュラン2021にもノミネートしており、満足度はお墨付き。
また、この辺りは安いパーキングエリアも多く、都内では珍しく「車でも行きやすい場所」でもある。
※事前予約必須
6.Rooftopサウナ(Googleマップでみる)
東京都杉並区、西荻窪駅徒歩0分のRooftop Saunaは、30人収容の広大なサウナ室、2つの温度を選べる水風呂、“ルーフトップ”の名の通り屋上でくつろげる外気浴スペースを兼ね備えた、サウナに特化した施設。
アロマ水を用いた芳醇な香り、オートロウリュによる湿度の確保、利用者が少ない際にはサウナ室内で寝転べることなどがおすすめポイントだ。
バスタオルとフェイスタオルを無料で借りれるので、手ぶらでOK。
雨の日にはパラソルの下で外気浴ができ、雨音をききながらの外気浴もまた至高の時間だ。
3Fに併設されたワークスペース“LifeWork”とセットでの利用もでき「PC作業→疲れたらサウナでリフレッシュ」という1日を過ごすこともできる。
圧倒的に広いサウナ、外気浴スペースを完備温度を選べる水風呂、アロマ水の芳醇な香り、タオルのレンタルにより快適なサウナ活動3Fにあるワークスペースで仕事し、疲れたらサウナに入る夢のような作業の1日を過ごせる。
7.湯乃泉東名厚木健康センター(Googleマップはこちら)
神奈川県厚木市にある湯乃泉 東名厚木健康センターには、4段25名の高温多湿サウナがあり。毎日、名物の「爆風ロウリュ」が開催されている。
アクセス良好、夜遅くまで利用できる、機能もカンペキな施設だ。
サウナー達に人気のサウナでもあり、サウナイキタイでのレビューもたくさんある。
8.The Sauna(Googleマップでみる)
長野県長野市、野尻湖のほとりにあるThe Saunaは、サウナビルダーの野田クラクションべべー氏が、サウナの本場フィンランドで体験したアウトドアサウナを日本でもっと広めたいという想いで始めたサウナ。
サウナシュラン2019, 2022にノミネートもしており、しっかりと芯から身体を温めてくれる薪ストーブ、黒姫山の伏流を引き込んだ水風呂、大自然の中でととのう外気浴(そしてその後の美味しいご飯)まで、一連を通してここでしかできない体験ができる。
客数に制限を設けていることから混雑もせず、大自然の中で思いのままにくつろぐことができる。また、大人数だとサウナ棟単位での貸切利用もできる。
真冬に利用した体験だと、外気温0℃、水風呂3℃で雪の降る環境下でも、しっかり芯から身体をあたためた後に入る水風呂・大自然の雪景色での外気浴は苦行ではなく、むしろ心地良い。
9.より道の湯(Googleマップでみる)
山梨県都留市にあるより道の湯は「泊まれる温泉」であり、入浴した後に一泊もできる施設。
このエリアでは珍しく日帰り入浴でも23時まで利用でき、夜遅くに疲れをとれることもお気に入りポイント。
10人以上収容できるイズネス遠赤外線サウナ(男性専用)は、最上段に座るとかなり熱く、ちょうど良い温度を探すことができる。毎時00分と30分にオートロウリュ、毎日20時〜ロウリュ熱波を開催しており、熱さを求める人は要チェックだ。
また、露天風呂・ととのいスペースも広大であり、広い空が気持ち良く、つい時間を忘れてゆっくりしてしまう。
「ニフティ温泉」のサイトからクーポンを提示したら割引で利用できるので、おすすめだ。
10.サウナしきじ(Googleマップでみる)
静岡県静岡市にあるサウナしきじは、110度の高温にもなる「フィンランドサウナ」、韓国式の薬草サウナの2種類からなる。 サウナ愛好家たちのあいだでは“聖地”とも呼ばれる。
聖地と言わしめるのは駿河のミネラルたくさんの天然湧き水使っていることにある。この水風呂はとても軟らかく、ここでしかできない、まさに奇跡の体験ができる。また、この水風呂はそのまま飲むことも、持ち帰ることまでできる。
22時までなどの時間はとても混雑するため、深夜の利用がおすすめ。国道1号線の長距離運転の疲れをとる最適なスポットだ。
今回は、全国のサウナを巡りながら「旅のつかれをとるサウナ」として個人的に良かったスポットを、東日本に絞って紹介した。良いサウナ活動、良い旅を!
「旅の疲れをとるサウナ」第二弾はこちら↓
軽トラハウスに住み、旅暮らし(旅のような暮らし/暮らしのような旅)を送る。季節の移り変わりや、設計の仕事、趣味に合わせて移動しつつ、全国各地のスポットを発掘する。自身がモバイルハウスに住むことから、車中泊MAPの作成に力を入れている。
instagram:@longtaiki
HP:https://longtaiki.studio.site/