名スポットは迂回した先に。

【おはよう純喫茶#11】珈琲専科 小島屋(神奈川県横浜市 / 関内駅)

レトロな空間、ノスタルジックな喫茶体験ができる純喫茶を紹介する「おはよう純喫茶」。

タバコが吸えるお店や、モーニングセットの情報なども掲載。

本記事を読みながら趣のある朝を想像し、近くを通る際にはそんな趣のある朝を再現してみてはいかが?

 

珈琲専科 小島屋

横浜スタジアムや中華街、イセザキモールや馬車道。関内駅には横浜の見所が詰め込まれている。それでいてビジネス街でもあるから、この街は不思議だ。横浜の中心街であるここは常に騒がしいが、裏通りに入ると意外にも静けさが。「珈琲専科 小島屋」はそんな場所にある。

外観 photo by よだなお

ビルの隙間にある昭和レトロな店構え。高いビルばかりの横浜で、ここだけがオアシスみたいだ。朝早くから客が多いのもうなずける。

内観 photo by よだなお

タバコの煙とコーヒーの湯気が混じり合ってたゆたう店内は、どこもコーヒー色。浅煎り豆の色したレンガ作りの小部屋はキッチンだ。その中でマスターが黙々とモーニングの目玉焼きを焼いている。

小島屋自慢のコーヒー photo by よだなお

この店のブレンドは酸味が特徴。軽やかな酸味が舌を包んだかと思ったら、するりと消える。爽やかな朝を迎えるならぴったりだ。

目玉焼きモーニング photo by よだなお

モーニングはゆで卵を出す店が多いが、ここは目玉焼き。もちろん半熟だ。とろとろとこぼれ出す黄身を、バタートーストで慌てて受け止める。黄身のもったりした感触を、バターの塩気がキュッと引き締めて美味しい。困ったな、コーヒーとの相性が良すぎてもう飲み終わりそうだ。

やっぱりコーヒーをお代わりすればよかったかと後ろ髪をひかれながら店を出る。また来る楽しみができたと思えば、後悔もまた、悪くない。

 

施設詳細

喫茶名 珈琲専科 小島屋
住所 神奈川県横浜市中区相生町1丁目26
アクセス 関内駅下車 徒歩約5分
営業時間 月〜金 8:00~21:00 (土曜のみ 9:00~14:00)
日・祝定休
駐車場 なし
備考 モーニングは11:00まで

 

案内人

よだ なお

郷土料理(ふるさとごはん)の暮らしすと。」として、いつものごはんやおやつに日本各地の郷土料理を作って暮らしています。旅という名の、郷土料理&ご当地グルメ調査に出かけるのがライフワーク。調査と試作を経た郷土料理のレシピを、エッセイとともにInstagramで発信中です。本を出すのが夢。

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