名スポットは迂回した先に。

【名建築の旅#9】水の教会(北海道勇払郡占冠村 / 安藤忠雄)

訪れておくべき名建築を紹介する企画「#名建築の旅」。

建築家の情報や見るべきポイント、楽しみ方も紹介していく。

 

水の教会

「水の教会」は、星野リゾート トマムにある、安藤忠雄氏設計の教会建築。

周囲の雄大な自然と、建築が見事に溶け合うその空間は、訪れる人々に言葉では表現しきれない静けさと感動を与える。

photo by たいき〜

この教会の特徴的な要素は、中央に広がる大きな水盤。その水面は、周囲の景色をまるで鏡のように映し出し、四季折々の風景がゆっくりと変化していく。水面に揺れる光、風、そしてそれを取り巻く自然。すべてが静かに交わり、まるで一つの生命体のように呼吸しているかのよう。

バックライトに照らされ、水面に映る十字架の風景は幻想的な雰囲気を生み出す。

photo by たいき〜

実際に行ってみなと分からない、建物が自然に寄り添い、逆に自然が建築に命を吹き込むような、言葉では表しきれない深い調和は、今までに味わったことのない空間体験であった。

星野リゾートのトマム ザ・タワー photo by たいき〜

建築情報

建築名 水の教会
設計者 安藤忠雄
竣工年 1988年
住所 北海道勇払郡占冠村中トマム
利用時間
HP HP▶︎

 

設計者

安藤忠雄

安藤忠雄のつくる建築は、打ち放しコンクリートを多用し、光と影、自然との調和を重視したシンプルで力強い空間構成が特徴。1995年にはプリツカー賞を受賞し、国内外で多数の賞を受けている。代表作に「光の教会」「六甲の集合住宅」など。

茶室学講義 日本の極小空間の謎

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