つくば市といえば、茨城きってのカルチャー都市。特に筑波大学や多くの研究機関が乱立する「筑波研究学園都市」は、国内、外からの移住者が多く、外から持ち込まれた文化の集合体のような街である。都市ができて半世紀が経つ今、それらの文化は成熟期を迎えていて、つくば市独特の魅力を支える基盤となっている。本記事では中でも、ベーカリーとカフェ、古書店に絞って、つくばのディープな一面を紹介する。
目次
- クーロンヌつくば(ベーカリー)
- 千年一日珈琲焙煎所 Cafe(カフェ)
- cox(カフェ)
- COFFEE FACTORY(カフェ)
- マジロカフェ(カフェ)
- ブックセンター・キャンパス(古書店)
- PEOPLE BOOKSTORE(古書店)
スポット紹介
1. クーロンヌつくば(Googleマップで見る)
つくば市は県内有数のベーカリーの街として知られている。中でもクーロンヌは、行列の絶えない人気店である。「ロングソーセージ」という長いソーセージをフランスパンに包んで焼いた看板商品を求めてリピーターが殺到する。朝の6:30から空いているのも魅力的で、早朝のまだ人が少ない時間に、テラス席でコーヒー(無料提供)を飲みながらロングソーセージを味わって欲しい。
クーロンヌつくばの外観
ロングソーセージ
2.千年一日珈琲焙煎所 Cafe(Googleマップで見る)
筑波大学の裏にあるカフェ兼ギャラリー。期間限定でさまざまな作家の展示や販売を行うオルタナティブな拠点となっている。自家焙煎コーヒーと、ブッダボウルという野菜中心の丼ものが名物で、健康的にお腹いっぱいになれる貴重な場所でもある。
千年一日珈琲焙煎所 Cafeの内観
ブッダボウル
3.cox(Googleマップで見る)
中心地から少し離れた場所にあるツタに覆われたコンクリートの要塞のような外観が特徴的なモダンなカフェ。外観からは想像できない開放的な内部空間が広がっており、緑豊かな内庭を眺めながらゆっくりとした時間を堪能できる。建築好きにはたまらない名スポット。
coxの外観
coxの内観
テーブル席と内庭
4.COFFEE FACTORY(Googleマップで見る)
1988年にオープンした地域密着型のカフェ。2016年に「World Brewers Cup」という世界一のバリスタを決める大会で優勝した経歴を持つ方が運営しており、コーヒーの味は間違いない。場所は洞峰公園の縁に位置し、大木を眺めながら屋外席でゆったりできる。
COFFEE FACTORYの外観
COFFEE FACTORYの内観
COFFEE FACTORYの屋外席
5.マジロカフェ(Googleマップで見る)
洞峰公園内の池に突き出すようにして建てられた新都市記念館内に併設されたカフェである。1976年に竣工した歴史あるモダニズム建築で静かな池を眺めながらコーヒーやラザニアが楽しめる。
池に突き出す新都市記念館
マジロカフェ
6.ブックセンター・キャンパス(Googleマップで見る)
茨城では珍しい神保町にありそうな古書店らしい古書店で、優しい笑顔が素敵なおじいさんが運営している。雑多に置かれているように見える古書たちもよく見てみると綺麗に分類分けがされていて、学術的な書籍から建築やデザイン分野のクリエイター好みな書籍も多く取り扱いがある。駐車場にまではみ出すほどの物量で満足度が高い。
ブックセンター・キャンパスの外観
古書が積み重なる店内の様子
駐車場にまではみ出す古書コーナー
7.PEOPLE BOOK STORE(Googleマップで見る)
力強い握りこぶしのロゴが印象的なカルチャー色の強い古書店。アート、音楽、ライフスタイルに関する本の取り扱いが多く、CDやレコードなども置いてある。ここのオリジナルステッカーを手に入れると、つくばPEOPLEに仲間入りした気分になれる。
PEOPLE BOOK STOREの外観
PEOPLE BOOK STOREの内観
おわりに
ここで紹介したのは、つくば市の多種多様な文化的側面のほんの一部を切り取ったものであり、他にも素敵な花屋や、ブルワリー、多国籍料理、バー、クラブなど、あげればキリがないほど充実している。いくらあってもお金が足りないと思うほどに、楽しみが尽きない都市をぜひ堪能してみてはいかが。
マイマップ作成者
古渡大
つくば市在住の鉄工職人。建築業界向けのイラストレーターでもある。
HP:十てつ
twitter:totetsu_iron
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