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【建築MAP】コンクリート打ち放しの幾何学的な造形、安藤忠雄の建築一覧

安藤 忠雄

安藤忠雄のつくる建築は、打ち放しコンクリートを多用し、光と影、自然との調和を重視したシンプルで力強い空間構成が特徴。1995年にはプリツカー賞を受賞し、国内外で多数の賞を受けている。代表作に「光の教会」「六甲の集合住宅」など。

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安藤 忠雄の記事一覧


安藤忠雄の建築

真駒内滝野霊園 頭大仏殿

頭大仏
頭大仏 photo by たいき〜

北海道札幌市南区にある真駒内滝野霊園(まこまないたきのれいえん)にある、頭大仏殿は、建築家の安藤忠雄氏が設計した。

既存の石像大仏を中心とする礼拝空間の整備計画であり、もともとは平地に鎮座していた高さ13.5mの大仏をラベンダーの丘で覆い、頭部だけ外部から見えるように計画された。ランドスケープと調和し、霊園の新たな形が示された例であろう。

シンボリックで圧倒的な「頭大仏」は、御霊を見守る顔を除き全てがラベンダーの丘にいだかれることから名付けられた。

大モアイ像
大モアイ像 photo by たいき〜
大仏殿へのアプローチ(1)
大仏殿へのアプローチ(1) photo by たいき〜
大仏殿へのアプローチ(2)
大仏殿へのアプローチ(2) photo by たいき〜
大仏殿へのアプローチ(3)
大仏殿へのアプローチ(3) photo by たいき〜

大仏殿までのアプローチも丁寧につくられており、荘厳な雰囲気である。

遠眺でみる大仏殿の頭
遠眺でみる大仏殿の頭 photo by たいき〜

春は新緑、夏(7月ごろ)はラベンダーの紫で彩られる。

建築情報

建築名真駒内滝野霊園
設計者安藤忠雄
竣工年2016年
住所北海道札幌市南区滝野2
利用時間
HP

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国際芸術センター青森ACAC

photo by Saito Kimura

八甲田山の麓、森林の中に隠れるように建つ国際芸術センター青森は著名な建築家・安藤忠雄氏の設計によるものだ。

この施設は一般の美術館とは違い、作家がこの地に滞在し、創作を行うアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)を行うこと目的とした施設である。宿泊棟、創作棟、展示棟の3つの建物に分かれ、敷地内には作家が制作した野外作品が点在している。

建物へのアプローチとなる四季のアーケードは季節によってさまざまな表情を魅せ、水盤上の円形野外ステージやギャラリーは、安藤忠雄の幾何学や陰影に対する洗練された美意識を高く感じさせる。

国際芸術センター青森ACAC
創作棟 photo by Saito Kimura
国際芸術センター青森ACAC
四季のアーケード photo by Saito Kimura

青森の自然の豊かさや厳しさと、それに対する建築や芸術作品の美しさにここで触れてほしい。

建築情報

建築名国際芸術センター青森ACAC
設計者安藤忠雄
竣工年
住所青森県青森市合子沢152-6
利用時間
HPHP▶︎

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